公式のリリースノートは、ヘルプ>「リリースノートを表示」でご覧ください。
このページは、以前よりFender Studio Proをご利用の方を対象として記載しています。
詳細な操作方法についてはマニュアルなどをご参照ください。
8.2 への無償アップデートの対象は、Fender Studio Pro の MyFender への登録が 2025年10月21日 0:00〜のプロダクトキーをお持ちの方となります。
詳細はこちらをご覧ください。
1.トリム・オートメーション
通常のボリュームフェーダーに対して、サブとなるボリュームである「トリム」が実装されました。
トラック内のゲインカーブでの調整に加え、ボリュームとトリムの2本のフェーダーで音声信号の大きさを制御可能になります。
例えば、
- ボーカルやスピーチの音量調整の際にどちらかでオートメーションの音量を作成したが、修正などで変更が必要になった場合
- コーラスなどのセクションをまとめたバスにオートメーションを書いていたが最終的にセクション全体を+2dB上げるなどが必要になった場合
- ライブパフォーマンスでオートメーションを書き、ライブの会場でさらに微細なボリューム調整を行う必要がある場合
などで使用できます。
切り替え方
フェーダーの上で右クリックから「トリム」でフェーダーがトリムになります。
BUSトラックでも使用することが可能です。
トリムになっている場合は、フェーダーのノブがオレンジ色になります。
センドレベルにも適用が可能です。
こちらもトリムになっている場合は青いバーがオレンジ色になります。
トリムを結合
ボリュームはオートメーションを書いて、トリムはマニュアルで最後に調整する、という運用も可能ですが、ボリュームで複雑なものを書いた後、トリムもオートメーションで大まかな調整することもあります。
「トリムを結合」でボリュームとトリムの2つのオートメーションを結合して1つのボリュームオートメーションにすることも可能です。その場合、トリムのオートメーションは開放されます。
💡お役立ち情報:フェーダーのノブの色について
フェーダーのノブには、次の4色があります。
- 通常のフェーダー:白
- バストラック(FX含む):青
- トリム:オレンジ
- VCAチャンネル:赤
VCAは複数トラックを1本のフェーダーで同時にコントロールできる機能です。
詳細はマニュアルをご覧ください。
2.Dimソロ・モード
例えばボーカルやドラムを個別に編集する際、通常のソロでは他のトラックが無音になりますが、他のリズムやハーモニーとの関連性を確認したい場合があります。
例えば次の画像において、Snareをソロにしていますが、Dimソロ機能を使うと、他のパートを無音にはせず一定の音量を下げた状態で聴きながら編集が可能になります。
通常の場合、ミュートになったトラックは「赤のM」になりますが、
Dimソロでミュートになったトラックは「紫色のM」になります。
Dimソロはトラックの上で右クリックから「Dimソロ」にチェックを入れると、切り替わります。
設定は他のトラックでも引き継がれます。
「Dimレベル」からは任意のレベル調整が可能です。
Fender Studio Pro は様々なモニターのルーティング設定が可能です。
コントロールルームのモニター用の「リッスンバス」を使用している場合、「リッスンバス経由でソロ」にチェックを入れると、ソロはリッスンバス経由の信号に対して適用されますが、リッスンバスに対してもDimソロの動作を適用されます。
※リッスンバスとは、キャリブレーションソフトなどを使用する際に、コントロールルームのモニターとマスターアウトを分岐する機能です。
※この機能を使用するには4チャンネル出力以上のオーディオインターフェイスを使用してリッスンバスの設定が必要です。
「リッスンバス経由でソロ」「リッスンバスを有効化」の両方にチェックを入れた状態でDimソロを使用すると、リッスンバスのLマークは紫になることで識別できます。
Main 出力はソロが有効にはならないので、各トラックの「M」は赤にはなりません。
💡お役立ち情報:キューミックスとの組み合わせ
演奏はモニターバランスに左右されます。ミュージシャンごとにバランスを調整する場合に使用する「キューミックス」と併用する場合、リッスンバスと併用するためには別の出力が必要です。
例えば、歌手とドラマー用のモニターミックスとリッスンバス、メイン出力を同時に使用するためには8ch出力のインターフェイスが必要になります。4ch出力の場合は、メインとキューミックスまたはメインとリッスンバスの組み合わせになります。
3.複数のマーカートラック
劇伴など映像向けの音楽制作で役立つ機能です。
複数のマーカートラックが作成可能になりました。
追加方法 1.)
上のメニューの トラック>「マーカートラックを追加」から行えます。
追加方法 2.)
トラックヘッダの空白部で右クリックから「マーカートラックを追加」ができます。
このエリアでは通常のトラックヘッダとは異なるコマンド操作が可能です。
マーカートラックごとにカラーの選択と、「タイムベース:拍」と「タイムベース:秒」がクリックで選択できます。ビデオのキューポイントはそのままで曲のテンポを変更した場合にも、ビデオトラックのマーカーはそのまま維持されます。
4.Vocal Tuneの機能向上
ボーカルのピッチとフォルマントを調整できる、Vocal Tune プラグインに、キーを自動でフォローする機能がつきました。
「Follow」をONにすると動作します。
Followは、コードではなくキーに追従します。
キー(調号)は「記号」トラックで指定します。
ハ長調(C)のキーのままであれば、コードが一時的にD♭であっても追従しません。
変イ長調(A♭)のキーになった場合にスケールが変化します。
特殊な場合は、オートメーションで鍵盤ごとにON/OFFをすることも可能です。
低レーテンシーモードと合わせ、ライブで使用する場合などはこちらも有効です。
「Low Latency」モードをONにすると、環境にもよりますが3ms以下のレーテンシで処理されます。モニターや録音時に使用することができます。この場合フォルマントは使えなくなります。
5.ステムを分割の機能拡張
2mix からのステム分割が、「ボーカル・ドラム・ベース・その他」の4トラックから、ギターとピアノが追加され6トラックになりました。
イベントの上で右クリックから「ステムを分割」から実行できます。
例えばボーカルのみ抽出する場合は、ボーカルのみチェックマークを入れてOKを押します。
💡お役立ち情報:テンポを検出、コードを検出と合わせて耳コピーを容易に
ステムを検出と合わせて、耳コピーに便利なFender Studio Proの使い方をご案内します。
1.) テンポ検出
2 mix のイベントを右クリック>「オーディオ」>「テンポを検出」で、イベントにテンポ情報が埋め込まれます。これをテンポトラックにドラッグすることでBPMが自動で設定されます。
この際、始まりに余白がある時は「同期ポイント」が出現しますので、そちらを小節の頭に揃えておくと便利です。
2.)コードの検出
テンポを合わせたら、イベントをコードトラックにドラッグすることでコードトラックが検出できます。
3.)オーディオのMIDI変換
イベントを右クリック>「オーディオ」>「ドラムを抽出」または「音符を抽出」で、オーディオデータをMIDI変換できます。
予めステムに分離していれば、その精度は上がるでしょう。
6.トラックをフリーズした際の仕様の変更
プラグインをレンダリングし、PCの負荷を軽減させるコマンドとして
- インストゥルメント・トラック「オーディオトラックにフリーズ」
- オーディオ・トラック「レンダリングされたオーディオにフリーズ」
があります。
特に Fender Studio Pro では、レンダリング後も非破壊で元に戻すことができますので、一時的に負荷を減らし再編集が必要になった場合にインストゥルメントトラックに戻せます。
トラックヘッダーにて右クリックし、そのメニューからインストゥルメントトラックの場合は「オーディオトラックにフリーズ」、オーディオトラックの場合は「レンダリングされたオーディオにフリーズ」を選択します。
この際、従来はPANとフェーダーも含めてレンダリングされ、PANとフェーダーはリセットされる仕様となっていました。
Fender Studio Pro 8.2 からはユーザーの皆様のご要望により、PANとフェーダーの影響を受けずにレンダリングされ、コンソールのPANとフェーダーが維持されるようになりました。
7.FXチャンネルをフリーズ
リバーブなど、特に負荷の大きいプラグインを使うFXチャンネルもフリーズすることができるようになりました。右クリックから「FXチャンネルをフリーズ」で実行できます。
フリーズ後は通常のオーディオトラックになります。そうして生成されたオーディオトラックも、通常のフリーズと同様に右クリックから「FXチャンネルをアンフリーズ」で、元の状態に戻すことができます。
8.ノート単位のサウンドバリエーション
奏法別のサンプルがあるインストゥルメントなどで、ノートごとに音色のバリエーションが指定できる「サウンドバリエーション」が、指示ベースとノートベースの2段構成になりました。
例えば1音だけを変更する場合、従来であればサウンドバリエーションを切り替えてから再度元のキースイッチを入力する必要がありましたが、「指示ベース」が継続していれば「ノートベース」の切り替えが終了後は自動的に戻ります。
9.プラグインの置換
既にインサートされているプラグインの置換は、従来でもその上にドラッグ&ドロップすることで可能でした。
Fender Studio Pro 8.2 では、▼から「置換」にてプラグインをリストから指定できるようになりました。
10.コードプリセットのプレビュー
コードトラックに規定のコード進行を加える「コードプリセット」。
Fender Studio Pro には、100以上のコード進行が登録されています。
この選択時にサウンドをプレビューできるようになりました。
Major / Minor フォルダからコード進行を選択し、下の再生ボタンで視聴が可能です。事前に記号トラックで調号を適正に入力しておく必要があります。
11.ARAを使用する際の自動バウンス
Melodyneなど ARA プラグインを使用する場合、以前はゲインカーブ(Studio One 5〜)、ピッチカーブ(Fender Studio Pro 8.1〜)は破棄されていました。
Fender Studio Pro 8.2 では、自動的にバウンス後、Melodyne が起動するようになりました。
12.トラックを追加のダイアログの改良
オーディオ、インストゥルメントに加え、以前はオートメーション、フォルダでしたが、「プリセット」に変更になりました。
フォルダは引き続きトラックヘッダーから「フォルダーにパック」で作成できます。オートメーションはキーコマンドの”A”など様々な方法があります。
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