追加ストリーミングを購入いただいている場合には、同一のPCで同時に複数の異なる設定のLUCI Studioを起動することが可能です。LUCI STUDIOのこれらのいわゆる「インスタンス」により、複数のストリームを同時に受信が可能となります。
【手順】
- インストーラでLUCI STUDIOをインストールします。
- デスクトップまたはドキュメントディレクトリに、「LS」など任意の名称でフォルダーを作成します。 USB版のLUCI STUDIOがある場合は、USB内に作成することをお勧めします。
- LUCI STUDIOを起動します。
- 初回起動時はアクティベーションコードを使用しての登録を行います。また、今回追加のストリームのみを購入した場合は、「About」から「バージョン情報」ダイアログを開き「Re- Activate for License update」から、ライセンスコードを使用して再度アクティベーションを実行します。
- 「バージョン情報」画面を開き、インスタンスの数(Licensed Instances)が増えていることを確認します。正しくない場合は、「Re- Activate for License update」にて、ライセンスコード使用して再度アクティベーション作業を行ってください。
- LUCI STUDIOを最初のストリーム用にセットアップし、オーディオI / Oの選択やチャネル設定、ステーション/Phonebooksを追加し、すべてのインスタンスに必要な設定を行います。
- メインメニューから「Create Instance file」を選択して、現在の設定をインスタンスのスタートファイルとして、任意の名称で上記「2.」で作成したフォルダーに保存します。名称は任意ですが必ず拡張子「.lsup」が必要です。(「dot luci setup」で「.lsup」)
- 次のインスタンス用の設定行ったうえで、メインメニュー「Create Instance file」を実行し、2個目以降のファイルも同フォルダーに追加保存します。
- 必要なインスタンス分のファイルを作成します。
準備ができたら、一度LUCI STUDIOを終了して、LSフォルダーに移動して、作成した「.lsup」ファイルをダブルクリックしてLUCI Studioを開きます
*LUCI Studio USB版でインスタンスを開始する方法は異なります。
また、作成されたインスタンスファイルを開くことが可能な「start.bat」ファイルの作成も可能です。
start "" "LuciStudio-1.lsup"
start "" "LuciStudio-2.lsup"
start "" "LuciStudio-3.lsup"
etc..
LUCI Studio USB版でのマルチインスタンス開始方法
「.lsup」ファイルをUSBドライブのLuciStudioプログラムにドラッグするか、コマンドラインで「.lsup」ファイルの場所を指定してLuciStudioプログラムへのショートカットを作成します。または、以下ようなstart.batファイルを作成して、ワンクリックですべてのファイルを開始することも可能です。
start "" LuciStudio.exe "LuciStudio-1.lsup"
start "" LuciStudio.exe "LuciStudio-2.lsup"
start "" LuciStudio.exe "LuciStudio-3.lsup"
etc..
MacOSのまたはLinux上でのマルチインスタンス開始方法
MacOSおよびLinuxシステムの場合、LUCI STUDIOインスタンスを起動するには特別なバッチファイルが必要です。テキストをテキストファイルにコピーし、システムに応じて変更します。最後に、バッチファイルが実行可能であることを確認して、ダブルクリックするとスクリプトが開始されるようにします。
ターミナルにて「ls ~/Documents/」にてファイルのディレクトリに移動し、
「chmod 755 startLUCI.command」を実行します。
MacOS:「startLUCI.command」ファイルのテキストコンテンツ
#!/bin/bash
# example bash script to start multiple LUCI STUDIO instance with different lsup files
echo "Starting LUCI STUDIO Instances"
open -n "/Applications/LuciStudio.app" --args "~/Documents/LuciStudio-1.lsup"
open -n "/Applications/LuciStudio.app" --args "~/Documents/LuciStudio-2.lsup"
# copy more lines for more instances
Linux:「startLUCI.sh」ファイルのテキストコンテンツ
#!/bin/bash
# example bash script to start multiple LUCI STUDIO instance with different lsup files
# You can execute this file from the desktop when "double click on executable text files" is set to "run them"
# see Files -> preferences -> behaviour
# Alternativly create a desktop launcher file
echo "Starting LUCI STUDIO Instances"
~/Technica Del Arte/LUCI Studio/LuciStudio "~/Documents/LuciStudio-1.lsup" &
~/Technica Del Arte/LUCI Studio/LuciStudio "~/Documents/LuciStudio-2.lsup" &
# copy more lines for more instances
複数のセットアップファイルを作成する際の注意事項:
- インスタンスごとに異なるサーバー・ポート番号を使用する必要があります。
- インスタンスごとに異なるオーディオI/Oを使用する必要があります。また、ASIOを使用する場合は、ドライバーがマルチクライアントASIOをサポートし、複数の異なるアプリケーションで同時にオーディオチャネルを開くことができることを確認してください。(排他モードで使用できません)
- SIPを使用する場合:各インスタンスに個別のSIPを使用し、「Option/SIP」ページにて異なるRTPポート各SIPに設定する必要があります。
(注)すべてのSIP IDはインスタンスごとに固有である必要があります。
- 「lsup」ファイルの名前は、それらを区別するためにウィンドウのタイトルとして表示されます。タイトルスペースに限りがあるので、名称は短めしておく必要があります。また、別の方法として、代わりに個別のインスタンス名と、色付きタグを表示することも可能です。
- 資格情報はスクランブルされているため、別のPCからlsupファイルをコピーしないでください。
Options- > General- > Backup/Restore toolを使用して「.lsup」ファイルを別のPCに移行可能です。
注:インスタンスファイルではなくウィンドウメニューからLUCI STUDIOを起動すると、独自の設定で起動するため、作成したインスタンスファイルとは異なる設定で起動します。