PreSonus製のUSBオーディオインターフェイスやUSB MIDIコントローラーはクラスコンプライアント機器として、Androidポータブルデバイスと接続することが可能です。Skype、Zoom、Google MeetやDiscordなどのアプリをAndroidデバイスで使用する場合、USBオーディオインターフェイスを使うことにより、音声をよりよく聞くことができ、マイクの入力レベルも正確にコントロールすることができます。
*Android製品の仕様やスペックは様々です。全ての機種に対応していることではございませんのでご注意ください。
UC Surface
UC Surfaceアプリ(UCS)はAndroidデバイスに接続されたインターフェイスをコントロールするアプリケーションではありません。UCSは、UCSのインストールされたAndroidデバイスと同一ネットワーク上に存在するMac/Winに接続されたハードウェアをコントロールするためのアプリです。例えば、Macに接続されたRevelatorの設定を、同じWIFIに接続されているAndroidデバイスから変更するために使用します。RevelatorがAndroidデバイスに接続されている場合には、UCSを使って設定を変更することはできません。
Androidデバイスにハードウェアが接続されている場合には、内蔵のプリアンプゲイン等、ハードウェアの物理的なコントロールを使って、設定を調整してください。
ChromeBookの対応状況はこちらをご参照ください。(英文)
オーディオ、MIDIレコーディング用Androidデバイス必要条件
- Android 6.0 (API Level 23) 以上
推奨スペック
- Octa-Core SnapDragon もしくは Intel CPU 1.5GHz 以上
- 4GB以上のRAM
- フラッシュメモリー 4GB 以上
お使いの端末がスペックを満たしていない場合、1〜2トラック程度でパフォーマンスに問題が起きる可能性があります。お使いのアプリケーションの動作条件も合わせてご確認ください。
検証済みのデバイス
スマートフォン
- Google Pixel 3
- Samsung Galaxy 10
タブレット
- Samsung Galaxy Tab A7
動作検証で問題の確認されたデバイス
- meBerry 10” - USBポートは充電専用のため、外部機器を認識しません。
- Amazon Fire 5 - USBポートは充電専用のため、外部機器を認識しません。
プレイバック、多チャンネルインターフェイス、USBハブについて
重要:USBオーディオインターフェイスを使用している場合、音声の出力はAndroidデバイスのイヤフォンジャックではなく、インターフェイスからプレイバックされます。音声の入力もAndroidデバイスのマイクではなく、インターフェイスのインプットからになります。
Android OSはステレオ以上のマルチチャンネルオーディオをサポートしていません。インターフェイスを接続した場合でもインプット1chと2ch、アプリケーションによっては1chのみの入力となります。
複数入力を搭載したインターフェイスを接続した場合、必ずしも最初の2チャンネルがインプットとして認識されるとは限りません。場合によってはインプットを全く認識しないこともあります。従いまして、Androidデバイスでこのような複数入力のインターフェイスを使用することはお勧めしません。
全てのAndroidデバイスがUSB経由でのオーディオ、MIDI機器の接続をサポートしているわけではありません。必ずAndroidデバイスのスペックを確認してください。
安価なデバイスのUSBポートは充電専用の設計になっていることも多く、このタイプのデバイスではUSBインターフェイスを接続することはできません。
Androidデバイスは通常、USB-C、もしくはUSB Microポートを一つしか搭載していませんが、直接オーディオインターフェイスを接続して駆動できるものも多くあります。この場合、バッテリーの消費は著しく早くなります。
接続例:
バスパワーのUSBハブ経由でインターフェイスを接続することは、電力不足に繋がり、多くのデバイスで正しく動作しないことが確認できました。電力が不足しているという旨のエラーメッセージが表示されることがあります。
スマートフォンやタブレットに電源を供給しながらインターフェイスを接続するには、セルパワーのUSBハブや、アダプターが必要です。一般的な汎用のアダプターでも問題なく動作すると思われますが、PreSonus社ではこちらの製品を検証し、問題なく動作することを確認いたしました。
オーディオインターフェイスとMIDIコントローラーを同時に接続するようなケースでもセルフパワーのUSBハブが必要になります。
接続例:
お使いのシステムにセルフパワーハブがない場合には、他の電源を用意することをお勧めします。12w以上のA C-USBアダプターや、10000mAh以上のモバイルバッテリーが使用可能です。
接続例:
低レイテンシーUSBオーティオドライバーとAndroid OS USBオーディオドライバー
使用するアプリケーションによっては、独自の低レイテンシーを用意しているものもあります。Android OS標準のドライバーと、低レイテンシードライバーで比較し、より安定したものをお使いください。PreSonusからはAndroid用のドライバーはリリースされていません。
Android OS 対応製品
次の製品はAndroid OSに対応しています。
- Revelator USB マイク: 入出力ともに初めの2チャンネル分のみ認識されます。Loopback 1、Loopback 2はシステムには認識されません。
- Revelator io24: 入出力ともに初めの2チャンネル分のみ認識されます。Loopback 1、Loopback 2はシステムには認識されません。
- AudioBox iOne
- AudioBox iTwo
- AudioBox iTwo Studio
- AudioBox USB 96
- AudioBox USB
- AudioBox USB 96 Studio
- AudioBox USB Studio
- ioStation24c*
- Studio 24c
- Studio 24
- Studio 26c
- Studio 26
- AudioBox 44VSL: 入出力ともに初めの2チャンネル分のみ認識されます。Loopback 1、Loopback 2はシステムには認識されません。
- AudioBox 22VSL
- ATOM
- ATOM SQ
- FaderPort 16*
- FaderPort 8*
- FaderPort 2018*
* MCU/HUIの動作は、お使いのアプリケーションの対応状況に依存します。
*アプリケーションによってはFaderPort 16や8をMIDIモードでMIDIコントローラーとして使用することも可能です。
Android OS 非対応製品
次の製品はAndroid OSには対応していません。
- StudioLive Series III Console and Rack Mixers
- StudioLive Series III 64s
- StudioLive Series III 32s
- StudioLive Series III 32X
- StudioLive Series III 32SC
- StudioLive Series III 32R
- StudioLive Series III 24R
- StudioLive Series III 16R
- StudioLive Classic mixers
- StudioLive 16.0.2 USB
- StudioLive AR Mixer Series (AR22, AR16c, AR12c, AR8c) - Output only
- Studio-series interfaces
- Studio 1824c / Studio 1824
- Studio 1810c / Studio 1810
- Studio 68c / Studio 68 - Output only
- Studio 192 / Studio 192 Mobile
- AudioBox VSL-series interfaces
- AudioBox 1818VSL
Observations:
- Androidスマートフォンよりもタブレットは安価で入手することが可能ですが、低価格のAndroid製品に搭載されているプロセッサでは、マルチチャンネルのレコーディングやアレンジ、プレイバックに対応できないことが多くあります。
- アプロケーションによっては接続されたインターフェイスのデフォルトサンプルレートとは異なるサンプルレートを使用することもあります。サンプルレートを変更できるかどうかはアプリケーションの仕様によります。
- 例えば、FaceBook Liveは48kHzからサンプルレートを変更することができませんが、モバイルDAWの中にはインターフェイスでサポートされるサンプルレートに設定を変更することが可能はものも多くあります。
- ZoomやSkypeなどのVoIPアプリケーションでの音声のプレイバックやインプットのチャンネル数は、アプリケーションの仕様によって、挙動が異なります。
- バスパワーのUSBハブの使用は電力の消費が著しく増加しますので、お勧めしません。
- 低価格帯のAndroidタブレットはUDPパケット通信をサポートしてないものが多く、Studio One RemoteやUniversal Control Surfaceを使用してPreSonusハードウェアをコントロールすることができません。事前にタブレットの仕様を必ず確認してください。
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