Q:作成したファイルの保存ができなくなりました。EnigmaTemp、Error -2といったエラーメッセージが出ます。
A:Finaleファミリー製品では、ファイルの保存時に一時保存された情報を削除してクリーンアップしますが、その実行時にファイル保存エラーが発生することがあります。その場合は以下の手順に従ってファイルの保存をお試しください。
【共通】
まだファイルを開いている場合は、同じ楽器編成、拍子、キーのファイルを新規作成し、元ファイルの内容を全選択して新規作成したファイルにコピー&ペーストし、これを名前を付けて保存した上で作業を再開してください。
これが困難な場合は、別の保存方法として、以下の手順に従い、MusicXML形式での保存をお試しください。
【Windows】
- ファイルを開きます。
- 「ファイル」>「エクスポート」>「MusicXML」を選択します。
- ドキュメントをXMLファイルとしてデスクトップに保存します。
- 保存せずにFinaleを閉じます。
次に、Finaleの環境設定をリセットして、現在の保存エラーの解消を試みます。(これによりFinaleの環境設定がすべて初期設定にリセットされます。なお、別記事「初期設定ファイルの削除(再構築)」では、この作業手順を図解入りで説明しています。)
- Finaleを閉じます。
- Windowsキーを押したままRキーを押して、[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスを開きます。
- 次の内容を入力するか、コピーして貼り付けます。「%appdata%/MakeMusic」
- 「OK」をクリックします。
- 表示されるフォルダのリストで、Finale <バージョン番号> フォルダを削除します。(PrintMusicの場合はFinale PrintMusic <バージョン番号> フォルダ)
- ごみ箱を空にします。
- コンピュータを再起動してください。
Finaleの場合は、環境設定をリセットした後、デスクトップにFinaleの「作業用ファイル」を保存する新しいフォルダを作成します。これは通常、このエラーが進行するのを防ぐのに役立ちます。(※PrintMusicでは、この作業はできません。)
- デスクトップに「FinaleTemp」という名前の新しいフォルダを作成します。
- Finaleを開きます。
- 起動パネルと表示されるその他のメッセージを閉じて、「編集」>「環境設定」を選択します。
- 左側のナビゲーション・パネルから [フォルダ] を選択します。
- 作業用ファイルには、デスクトップ上に先ほど作成したFinaleTempフォルダを選択します。
- 「適用」をクリックします。
- 「OK」をクリックします。
- Finaleを閉じて再度開きます。
以前の作業内容を復元するには、以下の手順をお試しください。
- 「ファイル」>「インポート」>「MusicXML」をクリックします。
- デスクトップに保存したファイルを選択し、「開く」をクリックします。
- 「ファイル」>「名前を付けて保存」を選択して、新しいファイルをFinaleの.musxファイルとして保存し、新しいファイル名を付けます。
- これで、デスクトップからMusicXMLファイルを削除し、新しく保存したFinaleの.musxファイルで作業を続けることができます。
【Mac】
- ファイルを開きます。
- 「ファイル」>「エクスポート」>「MusicXML」を選択します。
- ドキュメントをXMLファイルとしてデスクトップに保存します。
- 保存せずにFinaleを終了します。
次に、Finaleの環境設定をリセットして、現在の保存エラーの解消を試みます。(これによりFinaleの環境設定がすべて初期設定にリセットされます。なお、別記事「初期設定ファイルの削除(再構築)」では、この作業手順を図解入りで説明しています。)
- Finaleを終了します。
- Finderプログラムのツールバーで、「移動」>「フォルダーへ移動」を選択します。
- 次の場所を入力するか、コピーして貼り付けます。「~/library/preferences」
- Preferencesフォルダで、次のいずれかの名前のファイルを見つけます...
- Finale 25以降の場合:com.makemusic.finale<バージョン番号>.fprf、およびcom.makemusic.finale<バージョン番号>.plist
を選択し、controlキーを押しながらクリックして「ゴミ箱に入れる」を選択します。 - Finale 2014(およびそれ以前)の場合:Finale <バージョン番号> Preferenceを選択し、
- controlキーを押しながらクリックして「ゴミ箱に入れる」を選択します。
- Finale 25以降の場合:com.makemusic.finale<バージョン番号>.fprf、およびcom.makemusic.finale<バージョン番号>.plist
- ゴミ箱を空にします。
- コンピュータを再起動してください。
- Finaleを再起動します。
Finaleの環境設定をリセットした後、デスクトップにFinaleの一時ファイルを保存する新しいフォルダを作成します。 これは通常、このエラーが進行するのを防ぐのに役立ちます。
- デスクトップまたはDocuments内にFinaleTempという名前の新しいフォルダを作成します。
- Finaleを開きます。
- 起動ウィンドウと表示されるその他のメッセージをすべて閉じて、ドロップダウンメニューバーから「Finale」>「環境設定」を選択します(Finaleの以前のバージョンの場合、ドロップダウンメニューにはバージョン番号が表示されます)。
- 左側にある「フォルダ」を選択します。
- 「作業用ファイル」にチェックを入れて選択し、作成したフォルダを選択します。
- 「適用」をクリックします。
- 「OK」をクリックして「環境設定」を閉じます。
- Finaleを閉じて再度開きます。
以前の作業内容を復元するには、以下の手順をお試しください。
- 「ファイル」>「インポート」>「MusicXML」を選択します。
- 以前に保存した MusicXMLファイルをデスクトップからインポートします。
- 新しいFinaleの.musxファイルを別名で保存します。
- これで、デスクトップからXMLを削除し、別名で保存したFinaleの.musxファイルで作業を続けることができます。
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コンピュータ上でFinaleが開いている時間の長さと、このエラーの発生率との間には、相関関係があると考えられます。少なくとも週に1回はコンピュータを再起動することで、この問題の発生リスクを減らすことができます。また、スリープ状態になるまでコンピュータから離れる場合は、進行中の作業を保存してFinaleを閉じることをお勧めいたします。
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▼"Finale was unable to save your document"のエラーメッセージが出る
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もし上記で解決できない問題がありましたら、以下の専門窓口にお問い合わせください。
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